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顎(あご)の骨の再生医療

2011年12月15日、開業医では日本初となる新規骨再生治療を実施しました。
患者様の骨髄液(腸骨から取ります)から6週間、骨を培養し、
上顎洞に移植しました。現在経過観察中ですが、良好な結果を得ています

顎の骨が少なくて、うまく「入れ歯」が入らない、「インプラント」が植えられない患者様方には福音となります。

この方法は東京大学医科学研究所で開発されました新規骨再生治療法「TE-BONE」です。
TE-BONEは、患者様の骨髄液内に有る幹細胞から骨を再生する最新の再生医療技術で、患者様の肉体的負担を低減すると同時に、安全に、短期間で、患者様の骨を再生させる治療技術です。

もともと顎の骨は「幹細胞」から分化した骨芽細胞によって作られます。
現在顎の骨を再生するには以下の考え方があります。
骨を作る「効率の良い方法」から順に並べると次の4つになります。

  • 1.患者様ご本人の幹細胞あるいは骨芽細胞などを使って
    体外で培養骨を作らせ、移植する方法。
    ※今回当院で始めた方法です。
  • 2.患者様の生体組織に含まれている成長因子を利用して
    幹細胞から骨芽細胞を作ることを促進して、骨を作らせる方法。
  • 3.生体内の成長因子や転写因子を活性化する薬剤を利用して
    幹細胞から骨芽細胞を作ることを促進して、骨を作らせる方法。
  • 4.骨を直接はつくらないアパタイトなどの無機物質を患部に入れて、
    骨芽細胞を増殖させ石灰化を促進する方法。

ただし現在最も普通に行われているのは体の一部の骨を移植する方法です。
大量の場合は頭や腰の骨、少量の場合は口の中から骨を取り、これを患部に移植しています。
しかし、全身麻酔下の手術で入院が必要となる、短期間ではありますが歩行障害を起こすなどの負担が大きいために、すべての症例、患者様で使える方法ではありません。

したがって、2.3.4.が現実的な治療方法でした。
感染の危険性、費用の点、患者様の肉体的な負担の点などから選択していたからです。
しかし効率の点から言うと、あまり良い方法ではありませんでした。

ところが当院で行っている1.の方法は現在の主流である2.3.4.の方法に比較して、直接「骨を作る骨芽細胞を培養する方法」で、今までのどの方法よりも効率よく骨を作ることができます。

培養後の細胞を活性の高い状態で顎の骨に戻すためには、現状では「3時間以内の距離」という制限があるために、本郷の長谷川歯科診療所は、従来からの実績と、東京大学関連施設からの距離が近いため指定の施設となりました。

この培養骨の移植技術により、入れ歯がうまく入らない患者様、インプラントが不可能と言われていた患者様、歯周病で骨を失った患者様など、多くの方のご不自由を解決できるようになります。 ぜひご相談ください。

TE-bone
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